チェロとピアノのコンサートへ

半年ほど前にチケットを買っておいたコンサートへ。

ラフマニノフ 「パガニーニ」の主題による狂詩曲43-18

は、誰でも聞いたことのある曲ですが、

朝の陽ざしを浴びて輝く氷壁のような壮大さでした↓

ガリガリ君でしょって、そうなのですが。。

わかっていただけるでしょうか。

 

2曲目のカプーチンのニアリーワルツは、ジャズのよう。

3曲目のカプーチンのエレジーは、下を向いた女の人が悲歌を

歌っているように始まって、そのうちチェロの弦を指で

つま弾かれると、まるで独り言で愚痴を言っているように聞こえて、

おもしろかったです。最後は、「ま、いっか、また明日」

とクスリと笑うように終わりました。

 

ピアノソロの、ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」から

「ロマンス 」は、↓こんな感じで、ヨーロッパの

夜のロマンスがそのまま目に浮かびます。

 

チェロのソロは、BUNRAKU

日本の楽器の音をたくさん聞かせてくださいました。

 

コンサートの始めから思ったのですが、

ピアノとチェロのおふたりの音は、とても仲が良くて

マーブルケーキのよう。

滑らかさで言えば、マーブルアイスなのですが、

暖かい演奏だったので、やはりケーキかな。




 

二部は、

ラフマニノフ チェロ・ソナタ ト短調 Op.19

Long And Winding Roadが目の前にずっと続いている

ように始まって

 

そこが過ぎても、また高い塔を見上げるよう

 

まだ暗い中を進んで行くと、

 

やっと明るい色の花が咲いているのを見つけて

ほっとしたものの

 

また木々の枝のおおいかぶさる空

 

それでも、最後にはMother Maryが・・

 

そして教会の屋根の上を見上げました。

 

私はカソリックの信者ではありませんが、

曲と場所が、そのままイメージになりました。

 

最後に、ラフマニノフさんが、ながい鬱(うつ)の

時期のあとに作られた曲だと説明されて、

その心の軌跡のままだ、と驚きました。

 

ラフマニノフさんは天国で、みなさんもコロナが明けて、

どうぞ楽しいクリスマスを過ごされますように。

 

素晴らしいコンサートをありがとうございました。