週末、福田進一さんのギターコンサートへ。
座席は半分以下で。
ゆったりと美しい音に浸れました。
今は庄内町に住んでいらっしゃるという福田さんが
静かで明るい雪の中で弾いていらっしゃるのが
思い浮かぶような気分に。
映画「マチネの終わりに」からの「幸福の硬貨」
は優しい曲ですが、なんと情熱的な演奏!
そういえば物語のはじめにこのホールでの
シーンがありましたっけ。
その後のポンセの「スペインのフォリア
による20の変奏とフーガ」は、
ロマ(ジプシー)の旅の一団が、スペインの
野原~村~朝に~夜に~焚火の前で踊る~・・
そんなシーンが絵巻物のように浮かんで
曲が続いて、いつまでも聞いていたかったです。
そんな観客の気持ちを感じてくださってか、
アンコールにリョベートの「盗賊の歌」。
スペイン気分が盛り上がりました。
ますます、会場全体が気持ちが上がって
そのままリョベートの「先生」という
優しい静かな曲も。
それでも、気持ちが高ぶって行って
最後にはタレガの「アラビア風奇想曲」
を弾いてくださって、やっと観客たちも
気持ちを収めることができました。
コロナ下、コンサートに行くことで
こんなに気持ちが広く開放されるのですね。