古武術

綾瀬の東京武道館(九段下の日本武道館
ではなくて)で、甲野善紀先生の
ワークッショップへ。

大きな道場で、いろいろなスポーツ選手、
介護の方など30人前後参加。
写真もどうぞ、ということだったので
撮らせていただきました。





柔道・剣道のほかにも、ラグビーの選手も。
ラグビーボールの奪い合いは、敵のタックル
をあっけなくかわして、3人いっぺんにぼ〜ん
と投げてしまいます。
カポエイラのクラスの方たち4人で参加した
のですが、T先生はからだも大きく見るからに
強そうなので、すぐに前に呼ばれて、投げたり
投げられたりの組手の相手に。

柔道の技では、ぽ〜んぽ〜んと
背負い投げで相手が飛ばされてました。






はじめば木刀・長い棒などでの組手。
または切りかかってくる相手の武器の
軌道からいかに速く身をかわすか。

先生は63歳だそうですが、いっしょに
行ったYさんが数年まえに見た講習会に
比べてその速度が速くなっているのが
わかるそうです。先生ご自身も、速く
なってきているとおっしゃっていました。
60キロもなく、小柄な先生のからだは
ひじから先、腕から手首の筋肉がとても
大きいくらいで、あとはうすくやわらか
な筋肉でおおわれているだけですが、
とてもしなやか。







介護の方のために、寝たきりの人の寝返り
起こし方などの説明も。
ぺたんとこしをおろしている人をひっぱり
あげて起こすコツを習って、わたしも
ただ両手でひっぱるだけではびくとも
しなかった先生をあっけなく、すっと
起こせました。




みんな、それぞれの仕事・スポーツなど
へのヒントを得て、応用しようとして
いるようでした。

腰を入れる、肩のちからをぬく、
指先にちからを入れる時などの
常識的な動きをほんの少し変えるだけで
大きな相手・ものを動かせたり
避けられたりできるのはとても
おもしろかったです。



ほ〜、へ〜〜!!と
先生のいろいろなわざを2時間半楽しませて
いただきました。
最後は、真剣で型を見せてくださましたが、
しょうじを開けたとたんに相手が刀を
かまえていてこちらののどに剣先を
つきたてようとしたら、
という設定には、
真剣は今日初めて見たし、うちのまわりに
しょうじもないし。。




日本古来のこんなに素晴らしい技・
文化があるのだから、ぜひ学校などでも
広く伝えて残していけたら、と思いました。

ブラジルの牧場のカポエイラの人たちの
すごさにもとても驚きましたが、
日本の中、ほんの近くでもこんな
ふうに、まだまだ知らなかったすごい
ことがあるのですね。
そして、スポーツはじぶんの動きの
気配を消すとか、相手の出方の一歩先
を読むとか、感覚を研ぎ澄ますという
のが必要なのだな〜と実感。
そして、わかるのと実際にじぶんが
できるようになるまでの間には
ふか〜いギャップが。





ひとのからだってほんとに
おもしろい!