昨日は、大萩康司さんと宮田大さんの
ギター&チェロのデュオ・コンサート
Travelogueへ。
フランスの作曲家ラヴェルの
亡き女王のためのパヴァーヌ
では、チェロとギター共小さく
祈るようになめらかな音色に
とても驚き、コロナの時代に亡くなった
方たちのためのよう。
その後はブラジルの飛んで、ニャタリ作曲の
チェロとギターのためのソナタ
ジルベルトと同じ時代の作曲家だそうで、
やはり体ごと揺れます。アンコールでは
という曲も演奏してくださり
リオのコルコバードに上る途中のがたがた
の階段や
丘の上からの眺めを感じました。
ピアソラのタンゴの歴史~カフェ1930
は、演奏する方たちもみなさんもきっと
ウルウルするような曲、という説明でしたが、
ほんとうに、夜のカフェの小さなテーブルで
小さな声でいつまでも話していたいような
切ない曲。
後半も、ピアソラの曲が続いて
ブエノスアイレスの冬と夏
が聞けました。
先週聞いた、マンドリンとギターの演奏とは
また全く違う曲のようにも聞こえました。
どの曲も、チェロがとても小さい音、
ギターもこんな小さくニュアンスいっぱいの
音・・と思うとまたふわっとふくらんでいったり、
美しく響きあっていて、
宮田大さんのチェロは、タンゴのダンサーの
スカートのすそのように、きゅっと、クルッと
揺れます。
アンコールの Oblivion (忘却)
も、聞いている人たちの涙を誘うような
演奏で、長々と、はっきりしないまま
いつまでも続く自粛の日々の気持ちが
癒されました。
最後は、みんなが知っている
キャラバンの到着で、
声に出さずに、声援でした。
四谷の土手を歩いて行って、
左側が紀尾井ホール。
小さな音も、とてもクリアにきれいに
届いて、素敵なコンサートを
ありがとうございました。