きのうは近江楽堂で
DUO CHISPAのチェロとギターデュオの
コンサートへ。
「どんなだった?」と聞かれても、
しばらくは言葉を見つけられないような。
はるか遠いところの洞窟の奥で、初めて
聞いたようなコンサート。
一曲目のバッハの「アリオーソ」が
始まると、知っている曲のはずなのに
聞いたこともないような音にびっくり。
ヴィラロボスのブラジル風バッハからの
「アリア」は、詩を読んでくださって、
曲のイメージが一層広がって、
馴染みのあまりなかったヴィヴァルディ
の演奏にも引き込まれました。
聞けますが、目の前で聞く
チェロとギターの迫力をことばで説明
しきれない。
こんな風でした。
ペルトの「フラトレス」は、
洞窟の奥から宇宙まで吸い込まれて、
行っったきりになってしまう。
ジスモンチの「水とワイン」は、
ブラジルのアマゾン河を思わせる
曲ですが、チェロがギターの音に
入ってくると、急に河の流れが深く
巾が広くなるようで、おぼれてしまい
そう。
おなじみの、バーデン・パウェルの曲、
ピアソラの「チキリン・デ・バチン」も
ほかの曲もご自身で編曲なさったそうで、
チェロとギターの音が重なって楽しい。
最後のブラジルの作曲家ニャタリの
「肖像より シキーニャ・ゴンサーガ」
は、指がフレットの上ですごい速さで
動いて、ブラジル人のシキーニャさん
が情熱的に踊っているのが見えるようでした。
アンコールでファリャの「子守歌」を弾いて
くださいましたが、あさ、目覚めた後に
遠い洞窟の奥から帰ってこれたかな。
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