タクシードライバー

インドは人口も広さも日本の10倍くらい。
渋滞もすごい。

日本のタクシードライバー
ブーン プップー!
インドでは、
ダダダダ ダダダダ ビ〜ビ〜ビビビビ〜!!!
とにかくみんな、クラクションを鳴らし続ける。




日本のインド人旅行社で頼むと、
10分でいけるアシュラム往復6000円!と言われて、
現地のホテルで頼むと、相場で、一日8時間2600円。




英語は、人によって、よく通じたりだめだったり。
このRさんは、65%くらいで通じたでしょうか。
で、ガイドブックに書いてある、定価どおりで
買えます(値段交渉なしという意味。でも実は
高かった!)というCエンポリウムに連れて行って
と言うと、
しばらくして、



ここです。




ここ?
これは、ちがうでしょう?
これは、ホテル?
NO
霊廟?
NO
病院?
NO
会議場?
NO
??お墓?
NONO、Emporium !



しばしお互いに困って、無言。
まあいいですね、
次に行こ。


2,3キロ走ってから、
もしかして、モニュメント?(記念館)
そうそう、ミュージアム!(博物館)



で、いっしょに爆笑。
もう、ずいぶんはなれでしまったから、
いいですね。
エンポリウムって、どこの国にもよく
あって、デパートというかショッピング
モールのような場所。でも、Rさんにとっては、
ミュージアムだったようです。




車の中で、
Rさんは小学校と中学校で英語を習ったの?
と聞くと、ちょっと困った顔。
あ、まわりの人たちから?
と言うと、
YES YES.
きっと昔は、学校に行けなかったのですね。
無神経な質問をしてしまいました。
話題を変えて・・・

お子さんは?
10歳と12歳の女の子がいます。
いっしょに住んでるの?
いえ、1000キロもとおく。
へ〜。じゃ、そこで学校に行ってるの?
恥ずかしそうに、
NO...
あ〜、日本の常識、インドの非常識。
今だって、学校に行けないんだ・・・。
またもや、無知な日本人の発言。




運転手さんの月給はだいたい2万円弱くらい
だそうです。




気を取り直して、どこかでお昼を食べられますか?
と聞くと、TOKYO、JAPANから来たチャイニーズならと、
はりきって、案内してくれました。中華料理。

いっしょに中華バイキング。
話しているときは、笑顔でも、カメラを向けると
シャイ。
バイキングだから、なんでもどうぞ、
と言うと、ちょっと困ったようす。
わたしは、ヴェジ(菜食主義)ですから。

すると、インド生まれの中国人のおじいさんの
ウェイターが、
ほら、チャーハンや焼きソバは、野菜だけしか
入っていないから、それに、野菜炒めや、
野菜の煮物をかけて、辛いソースをかければいい。



半分以上の人がヴェジタリアン(魚・トリは食べる人も)
のインドでは、うまく両方の人が食べられるように
なっているのですね。
酢豚・じゃがいもとアスパラのカレー炒め・
エビ団子・ワンタン(化学調味料なしの味)など
あっさりしていて、おいしかったです。




あまり込み入った話をすると、お互い収集が
つかなくなるので、ただ、
エンポリウム!
と言っては、爆笑。



なんとなく通じたり、つうじなかったりしながら、
ここは見ておいて、と言われて

ムンバーデーヴィ寺院。この先階段を登って、
大混雑。かみさまはぴかぴか!でも写真は禁止。
駐車できないので、15分後にここで、と別れて。
でも、あまりの人ごみで、30分近くかかって
しまったら、元の場所にもうRさんは、いない。
車のナンバーも覚えていない。
は〜。成田で借りたケイタイはうまくつながらない。
映画の中そのままの街で、立ち尽くす。


人並みをかき分けるように、Rさんの車がやっと
現れたときには、ほ!



ホテルに帰ってちょろちょろと流れるシャワーを
浴びて、長い一日でした。



(アシュラムで黒板に書いてあることばはーー
偉大な人というのは、たとえ敵であったとしても、
相手の気持ちに寄り添って、やさしくなれる人です
ーーむずかしいですね〜。)