「ヨーガに生きる」  中村天風の伝記

こん月の研究会のとき、Yさんが
貸してくださった本。



「ヨーガにいきる」
中村天風とカリアッパ師の歩み
おおいみつる著
春秋社

中村三郎(天風)は、明治時代の人ながら、
英語に堪能で、アメリカのコロンビア大学
医学部にも留学していた人。
医師でもあり、大変自分に自信を持っていたが、
結核にかかり、アメリカ・ヨーロッパにも渡ったが
当時は、治療法が見つからず、絶望して帰国する
途中、明治43年、カイロのホテルで、たまたま
カリアッパ師と出あい、ヒマラヤのふもとの
アシュラムで、1年7ヶ月を過ごし、ヨガ・瞑想を
しながら健康を回復し、ヨガを日本にも広めた。
日本では、まったくヨガというものの存在が
知られていない頃だったから、先入観なしに、
無心に取り組めてよかったようだ。





なんでこんなことしなくちゃいけないんだ〜!
と、腹を立てながら、滝のそばに一日座って
いる様子など、おもしろく読めます。
物語になっていて、一般の人でも楽しめます。
でも、東洋の哲学は、本質は自分で感じるしか
ないので、ことばにしない(できない)ようだ。






短い文章では、伝えにくいが、健康問題も悩み
も、それを気にしているときには、悩みとして
現れるけれど、その事を忘れているときには
悩みも存在しない。
死んだあとは、天国も地獄もなく、空はただ無
なのだから、生きている今を、しみじみ楽しみ
なさいって。
なんかジョン・レノンのイマジンの詩みたい。





で、もうひとつ、ランナーのNさんが貸して
下さった本。
パーシー・セルッティーというオーストラリア人
のランナーの伝記。
タイトルは"WHY DIE?"(なぜ人は死ぬのか?)
この人も44歳まで、とてもからだが弱かったのに、
突如がんばって、オリンッピックに出るほど
強くなった人らしい。
読んでみますね。




からだやこころが強いとか弱いっていうのは、
その人の気持ちのあり方によるっていうこと
なのかな?