夏空の下
能舞台でコンサート。始まる前の舞台、
長年能が行われてきた空気、気配がそのまま。
ポーランドのM. パシエッツニー作曲、
アナムネーシス(想起する、追憶という意味だ
そうです)という曲が聴けました。
空間・時間をさかのぼった世界を見せてくださる
ような曲でした。
ことばがない空間・世界はとても静かで落ち着く。
物・人のかたちもない頃までさかのぼって
星空のはるか向こうまで。
楽章が進むにつれて、速さ・動きもでてきますが、
演奏者の方たちが能舞台の上ではいていらっしゃる
真っ白な足袋がおもしろく、曲をもっと楽しませて
くれて(個人の感想です💦)
ずっと、この曲の中にいたいと思いました。
言葉なしで、音と絵に囲まれて過ごしていたい、
と思っていたのに、最後にブラジル人の
が聴けると、それはもう、リオのカーニバルの
ようで、ニュースの中も日々の暮らしも喜怒哀楽
満載。
アンコールでは曲名はわかりませんが、
たぶんみんな聞いたことのある、滑らかで
優しいメロディーにふんわり包まれていました☺
白いカラーの花は、チェロを思わせます。
赤く茎が短い種類はギターかな。
演奏してくださる方たちは、汗いっぱいでしたが、
聴いているうちに気持ちはどんどんすがすがしく
なっていって、
今は、夜の空のそのまたはるか遠くを想起します。
知らないうちに、時間空間旅行に連れて行って
くださるようなコンサートをありがとう
ございました。