しりとりはむずかしい

週に一回くらい、ホームにH子さんに会いに行く。
オカーサンというと自分の親・姑と混乱してしまう
のでなまえで呼びます。

この間は、10人くらいで(全員女性でした)介護士の方を
中心にしりとりをしていました。

だいたいは、介護士の方が質問も答も言うことになるのですが、
「も、は?」と聞かれると、
「もれる!」と答える人が・・。
「も、もうちょっと他の答えはありませんか〜」・・・
「では、き。き、のつくものは?」
「きじるし!」
「きじるしってなんですか?」
認知症の方々が、「き○○い、のこと!」「頭がねヘンな」
介護士の方、思わずイスから落ちそう。

「では、ゆうひのひ。ひのつくものは?」
「品川!」
「じゃなくて、はひふへほの、ひです。」
「え?し?」
という会話が、ゆっくりと大河の流れるようなペースで。
途中で、半分くらいのひとがこっくりこっくり。
「おやつまだ?」・・・
おやつがすんで、「夕食まで、ひまですね」と話しかけると、
全員の方がにこにこと大きくうなずく。
そばに行くと、ずーっと何か話してくれる。
時間がほとんど動かないおだやかな午後。