ホームのH子さん

ホームに行ったら、H子さんの部屋にA4のこんな写真がおいてありました!

まんなかは、あのしゃちょうさん。
毎月のお便りといっしょに送られてくる小冊子には


H子さんは、いつも人より前にでないようにしている人でしたが、
ホームに入ってからは積極的で、ゲームなども
「もう一回する!」
今は、会話はあまり成り立ちませんが、前にも書いたように
毎月あるミニコンサートの後のダンスの時間には、大好きな
事務の方に「踊ってくださる?」となんども自分から誘いに行きます。

認知症で記憶やことばは消えたり混乱しても、好き嫌い、
快不快の感覚は、ふつうの人とまったく同じこまやかさです。
むしろ、もっとありのまま表します。
いっぱんの人の思い込みとはかなり違います。




例えば、うつの人は、自分はだめな人間だ、とみずからを責めて、
は〜っとため息ばかり。とは限らず、実際には、
最近のうつは、几帳面に仕事をして、まわりのいい
かげんさや、自分を尊重しない上司・先生などなどに怒りの
ほこ先を向ける、というような事件もよく見聞きします。
で、そばにいる人が、は〜っとため息をついているのかも。
人はみんな不公平に生まれついているので、どこまでが、
環境(まわり)のせい、運命なのか、自分の行動の結果なのか
決めるのはむずかそう。



そうそう、スラムドッグミリオネア は、イギリスで作られた
映画だそうです。どおりで、ストーリーはおもしろかったけれど、
なんだか「インドは、こんなにひどいです」と見せて楽しんでいる
ようなところがありました。




年をとって、記憶が薄れていっても、思いがけず楽しい日々が
やってくるかもしれないのだから、
きもちのいい風を感じて、ゆっくり日々を過ごせたらいいですね〜。