初めて来た天橋立。静かで澄んだ海と空がおおらか。
雪舟が絵に描いた頃には、もう少し短かったそうです。
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丹後由良海岸。白い砂と濃い潮の香り。
子供の頃、いとこたちと長い夏休みを海辺の家で過ごして、
浮き輪につかまって少し沖まで流されて
「まんじゅし~!」と叫んで助けを求めるという、
山椒大夫の屋敷跡の神社も近くにありました。
海を見下ろせる崖ぎりぎりのところにドライブウェイ。
ずっと昔、叔母が歌ってくれた子守歌はこんな歌詞。
♪きっこっ櫂や、伊根までやっとくれ、伊根が遠けりゃ
文殊までやっとくれ♪
伊根の舟屋。
海沿いにたどって進むと、歌詞通りの地名がでてきて、
意味がわかってちょっとうれしい。
日本の国土は、ほとんどが深い森なのですね。
もう親戚もいなくて、あまり思い出すこともなかった
のですが、江の島の頂上のタワーや、外国の崖沿いの
海を見下ろしながら走る電車に乗った時、とても
わくわくしてなぜか懐かしく感じたのは、DNAのらせんの
中に丹後半島の海と緑の濃さの記憶が残っているからかも
しれない、と思ってしまいました。
向こう岸にのびているのが天橋立。
いざなぎのみことが、天に通う梯(はし)を作ったのですが、
寝ている間に倒れて天橋立になったのだそうです☺
暗い夜にも小さくライトアップされていて、小さな湾
(入り江かな)の先は昼も夜もいかにも天に続いていそうです。
自然の中でアゲハ蝶も大きい。
夫の運転で、彦根にも寄りました。
青い琵琶湖。