桜も咲いて コンサート

たくさんの印象的な曲が聞けました。

J.アルカス ムーア人の織物

とても滑らかな演奏で、ムーア人の語り手の物語を聞いているような

気分になります。

絵の中の織物の房は刺繍糸で刺しました。

 

N. コスト 秋の木の葉
曲の中で、きらきら落ち葉の舞い散るパリに連れて行って

くださいました。

E.プジョール タレガへのオマージュ

Homenaje a Tarrega

 

・・あしたが明るくなるように

きょうの私はどうしよう。

あしたのことはわからない。

あしたが明るくなるのなら

からすといっしょに帰りましょう・・

ーーと、メロディーは、そのまま竹久夢二

うたっているようです。

 

もう一つの タレガへのオマージュ

は、こんなふうに音が水に溶けていくようでした。

水彩画のような曲調は確かこの曲だったと思うのですが。。

 

そして、

2部のバッハやテデスコの大作は、どんどん曲調が

変わっていきます。

コード進行の意味など知らなかったのですが、

オルガンで弾く、起立・礼・着席

の和音の間に、数えきれないほどの和音があると、

この間の講習会で知って、

ふと気づくと、演奏を聴きながら、

メロディーの今のコードの調子は安定・解決だな、

浮遊だな、などと思っていました。が、

すぐにモワモワと、なんだかわならなくなって

しまいます。

それでも、知らなかった世界の扉の向こうを少しだけ

のぞけたような気分で、梅の花のように上向き。

 

アンコールは、さくらの春にふさわしい

旅立ちの曲。

きっとたくさんの練習の成果だと思うのですが、

肩に力を入れず弾いていらっしゃるようで、

聞いていてとても楽になります。

 

すてきな演奏をありがとうございました。