佐原和人先生と観香倶楽部

きのうは、芝の増上寺へ。

東京タワーとこんなに近い。






その地下のお茶室の廊下です。
ちょうど去年の今頃、初夏の上野を歩いて、
それから観香倶楽部に参加しました。
その時、わたしたち3人で選んだのが左から3番目の
甘水(あまみず)という名前の作品。
(はだしで、きれいな水の中を歩いている)
その絵のイメージの香りを作りました。






小さなお茶室がいくつかあって、
床の間に先生の絵が。

先生の絵は、まるいキャンバスや、縦長のものが
多く、和の雰囲気です。





しぜんに正座して拝見する、という気持ちに
なるの、わかります。

絵がおかれる場所で、こんなに感じが違うの
ですね。







「さて、きょうみなさんに見ていただく絵は
こちらです。」

まえに、甘水の絵のイメージで、わたしたちが
作った香りから、先生が作られた水彩のアニメ
(といっていいのでしょうか。パラパラマンガ
のような感じです)が写し出されています。
はじめは、モノトーンの障子の窓でしょうか。






え?どんなふう?
お茶室の奥、石庭の向こうの壁を
みんなでのぞきこみます。

無彩色の花にだんだんあか・きいろ・むらさき
など鮮やかな色がついて明るく咲きます。
そしてまた、障子が閉まって・・
それがぐるぐると、
終わりのない流れ。






部屋に帰って、それぞれのグループ(4にんずつ)
で、はなしあって、香りを選んで。。

できた〜!
わたしたちのは、
基材のウオッカに、レモン・オイル2滴・アスナロ1滴
ラベンダー1滴・パロマローザ1滴で完成。
レモンにラベンダー。。地下の涼しさの中で、
何度かこの香りをかいだら、目をあけていられない
ようなとろんとした眠さ。
昨日の温泉から、神経がリラックスし過ぎ?





なまえをつけましょう、ということで、
「初夏のまどろみ」







その香りを感じて、先生がさっと絵を仕上げて
いかれます。

先生のまわりの色とりどりの絵の具の鮮やかさに
うっとり。




4つのグループだったので、4枚の絵ができ
ました。
絵の上にあるのが、アロマのスプレーケース。

右の絵の香りは、ミントがすーっとしました。
左は、甘い南国の花か果物のような香りが。





この右側がわたしたちの香りからの先生の
作品です。もつれたひものようなイメージ
だったそうです。
左の香りは、木とかみどりの香りがして、
確か、オアシスの風というようななまえだった
と思います。

この下絵をもとに、1年くらいかけて先生が
また、たぶんまるい絵に仕上げてくださいます。
来年の冬かな、夏かな。
楽しみにしています!






絵や音楽は何年も前のことを一瞬にして思い
出させてくれますが、香りもそう。

そとにでると、お盆だからでしょうか、
赤いちょうちんが。






入り口をくぐってみると

たくさんのお地蔵さま!
お線香の香りで、またこのかざぐるまの景色を
思い出すかな。