ポルトガルでファド

ポルトの観光案内所にいくと、
とても親切にあれこれ教えてくれます。

ファドなら、ディナーつき、飲み放題で
3回ステージで3800円のコースがあります、と。
とりあえず、予約できました。





「ところで、日本語のサンキューはポルトガル語から
来たんだよ!」と案内所の人が。

「サンキューはポルトガル語でオブリガード、
日本語はアリガトー!」
口の中で言ってみて、M子ちゃんと、ははは!

(市場で売っていたまつぼっくり。食べるの?)






地図を読むのが得意なM子ちゃんが、
細い道をレストランまで連れて行って
くれました。





ここも、入り口は小さくて中が広いレストラン。

前菜から。
チーズのオリーブオイル漬け、ちいさいコロッケ、
ツナのペースト。定番中の定番です。





メインはビーフのクリームソースと手作り
ポテトチップス。山盛りすぎます。
これで一人前。

魚料理も選べます。






サケのソテー。

日本なら軽く2人前以上。
このほかに、スープとサラダも山盛り
出てきました。





そのあと、いよいよファドの演奏。
ふたりのギタリストの演奏。
感情をこめて、というよりは淡々とした演奏。
「ここで歌姫の登場で〜す」

ファドは情熱的で、人生の哀歓を歌うのだ
そうです。昔、求婚のために演奏されたりも
したそうで、その返事を聞き逃さないように
大きな拍手はしないのが礼儀だと、
ガイドブックにかいてありました。
観光案内所でも言われました。
忘れてつい拍手。
でも、演奏者・歌い手も拍手はうれしそうで、ほ。




歌姫は、黒っぽい衣装で、ストールを
巻いて、くーっと眉間にしわを寄せて
歌います。雰囲気はわかりますが、
歌詞はぜんぜん聞き取れませんでした。

切々と歌う声に遠い日本を思い出しました。
みんなどうしているかな〜。




左側の方が弾いていた楽器。
平家物語の琵琶のようなかたちです。

名前を聞くとお店の人は、guitara portuguesa
(ポルトガル・ギター)と言っていました。





後ろの壁には、こんなギターも。

小さいのは、いったいなんでしょうね。
大きいのはスパニッシュ・ギターとか
クラッシク・ギター?
よくわかりません。
ギターをすこししか聞けなかったのが
ざんねん。
いつかまた来るときには、もう少し
ディープなバル(居酒屋)で、聞いて
みたいです。





お店の壁の、かわいいタイル。






ギマランイスの世界大会が終わって、
どうしても聞きたかったポルトガルのファドも
聞けて、ゆっくり眠りました。





ポルトで泊まったペンサオン(ペンション)
1部屋一泊5500円くらい。ふたりだったので、
ひとり2750円。
狭いけど、熱いシャワーもでて、





窓からは、表通りも見下ろせます。





朝ごはんも付いてます。

2日間いっしょに泊まったM子ちゃんは、
これでお別れ、もう帰ります。
また、いつか地球のどこかで会えますように。
わたしは、朝の電車でスペインのサンティアゴ・デ・
コンポステーラへ。





いろいろ楽しかったわね〜!
おいしかったわね〜と、
思い出もつきません。

カステラの原型というお菓子。パオン・デ・
ローというのかな。
中と上がとろ〜っとしたカステラでおいしかった。





タルトもおいしかったな〜。





はじめて自分でネットでホテルを予約して、
ギマランイスのホテルはちょっと高級過ぎました。
一部屋一泊7700円くらい。でもM子ちゃんが
いたので、3650円。
日曜日のお昼はどこの食堂も全部休み!仕方なく
ホテルへ。すると、ランチはイースター・ディナー
の3300円のコースのみ。
「ワタシタチニハ、タカスギマス。。」というと、
「シェフに相談してくるから、ちょっと待って」
で、1100円のパスタを用意してくれました。
黒いイカスミを練りこんで、白いソースで
あえてあります。
白いのは、小さなイカ
おいしかった!!






その上、シェフからのアミューズ
サービスでーす♪」って。

ごはんのコロッケ。これもおいしかった!!
わたしたち3人、よっぽどたよりなさそうに
見えたのでしょうか。
M子ちゃんは30でも外国では10代に
みえたかも。





忘れてました!
これが一番おいしかった
タコの炭火焼き!

レストランで、写真を撮っているのは
日本人のわたしたちだけですが、これは
どうしてもみんなに見せたいですよね。
直径4センチくらいの足。
これで一人分。M子ちゃんとふたりでおなかいっぱい。
いかの丸焼きのような味です。お醤油が
あってもよかったかな。







そんな思い出を胸に、駅へ。
サンティアゴ行の電車は一日に一本。
乗り遅れたら大変です。
無事早朝の電車へ。

ここからは、いよいよまるっきりの一人旅。
今までは、なんとか無事にこなしてきました
が、これからもどうかうまくいきますように。