ぞうのタクシーに乗りに、インドに来たのです


牛が道ばたにいます。
ちょっと水牛にも見えます。
むかしは、とてもやせていて、馬に見えるくらい
だったのに、今は、インドの牛もふっくら。

牛じゃなくて、ぞうはどこに。
と、道ばたに止まったタクシーの中で、
話していたら






目の前に現れて、こちらに向かってきます!




のせて!いくら?
500ルピー!
高い高い。400!
などと言いながら、

やっと思いを遂げました。
イエーイ、です。


らくだは直接乗りますが、ぞうは上に箱の
ようなものがついているので、ゆれは、少し
ましです。

上から見えるぞうのあたまの上にぞう使いの足。
たわしのような毛がはえています。
あんまりよろこんでいると、



1000ルピーだせば、もっともっといっぱい
乗せてあげるよ。
もういい、もういい、500、500!
いやいや、1000で!



大騒ぎのわたしたちを、観光客や地面にすわった
ひまそうなインド人たちがおもしろそうに
ながめています。
バナナをあげるから、おろして、おろして!
と言うと、
ぞうのあたまに、三日月型のナイフの先を
突き立てます。痛そう!

ぞうが後ろ足をまげてひざをついたら、太い
なわを持って、

しっぽの上、足と、すべり降ります。
けっこうずり落ちます。
ぞうに乗りたければ、ぜひ体力のあるうちに
インドへ。




降りるとすぐに、物乞いが。
葉っぱのうらに書いてある、あなたの運勢を
占いますという占い師も何人も。
どうみても、インチキっぽい。
日本でもまえに、「アガスティアの葉」という
本が話題になりましたっけ。


近くの果物売りのスタンドで
バナナひとふさ、いくら?
10ルピー (20円)。
払っていると、
ぞうにバナナあげるんだったら、私にめぐんで
ください。赤ん坊もいます!
(と、たぶんいっている)女の人がず〜っと
離れません。




果物売りに、
じゃ、トマトも2,3個ちょうだい。
いいよ、そのまま持っていって。
え?バナナのねだん、ぼったくりだったの?
それとも、外国からぞうにのりに来た私に
親切にしてくれたの?
それを女の人にあげたら、
トマトじゃなくて、お金!
(と、たぶん言ってます)
でも、そのうちあきらめました。




強欲なぞう使いに飼われて、わたしがのって、
あたまに三日月刀つきたてられて、なんだか
申し訳なかったです、
と日本語で話すと、



いや、あたまの皮、かたいからだいじょうぶ
なんだよ、と目が笑ってます。
仕事好きだしね。




とてもこちらの気持ちをわかってくれて、
話しかけていると、鼻の先を、そっとこちら
の胸にあててきます。
え?もっとバナナくれって言ってるだけ?

そばに行って、はなをなぜると、まるでうでの
ように、はなで肩をぐるっとくるんでくれたり。
目がやさしい。
プネーまで来て、よかった。





この後、夕方5時頃からVkさんがラジャスタン村
という、日光江戸村のようなところに連れて
行ってくれました。

ラジャスタンというのは、北西の州で、伝統的
な踊り、歌、曲芸、お料理などがあります。

足長おにいさんも歩いてます。



700円の入場料で、スナック・夕食も込み。
高い木の上のテラスで、10分ほどのマッサージ
まで無料!
女の人には女、男の人には男。
背中にオイルをぬって、一生懸命してくれます。




ジャパニーズなの?!
わたしのおばあさんは、ミャンマー人なの。
ジャパンとミャンマーはどれくらい近いの?
う〜ん、ジャパンとインドの間くらい。・
オウ・・。
(がっかりした様子で、すいません・・)
背中とくびはとても楽になりました。
ダンネバード!(ありがとう)

馬車は全力疾走で、がたがた、ばりばり!




思いがけず、また、きれいな毛並みのらっくんに
会えました!



長く楽しい一日。
ホテルに帰って、あっという間に夢の中でした。
あしたは、オショウ・メディテーション
アシュラムへ!