カポエイラ ビリンバウ 慣れる

ビリンバウは、弦楽器といっても、棒で弦をばんばんたたいて音を
出すので打楽器に近い。原始的。

先生が、大きな音で、もっと大きく、と言うので、
手首回して、細い棒といっしょに右手で持っている、小さい石の入った
バスケットもカシャカシャいわせて、ばんばんばんばん
やっていたら、おなかに響く。血液ズムズム、心臓とくとく。
あ、細い棒がこの間折れたので、きょうは菜ばしでやってました。

マデイラ(楽器の長い棒の部分)は左小指の先だけで支えるので
痛くて、はじめは1分ももたない。
その痛さをこらえているうちに、ふわっと痛さのポイントを
越えて、とつぜん10分、1時間・・ともちこたえられうようになる。
トラタカ(目ヨガ)も、最初は、10秒まばたきしないのが
とてもたいへんだが、それがこらえらるようになると、急に
30秒、1分、2分・・とだいじょうぶになる。
たぶん、トランペットとか、ギターとかマラソンとかもいっしょ?



からだ(神経、こころも)って、おもしろい。
ぜったいだめ、無理だと思っていたことも、あるポイントを
通過すると、ふっと痛みが痛みでなくなる、気持ちよさ爽快さにかわる。
そのポイントとやり過ぎて自分を壊してしまう地点までの間の、
今の自分のベストポイントを見つけるのが、まるですごく繊細な
ゲームのようだ。